南極ポット

映画見たり絵描いたりしてる暇人の日常記録

とあるクソ邦題についての考察

2年ぶりの更新です

何故久々に更新したかと言うと、考察ツリーが長くなってまとめたくなったからです。

 

そもそも事の発端はこの↓ツイートなんですね

 

 

原題と邦題がかけ離れすぎている。滅びろクソ邦題!というきっかけ

ただこの邦題、クソと切り捨てるには何だか妙に印象に残ったのです。

何故印象に残ったのかを文章化しました。

以下はほぼこの↓ツリーのコピペになります

 

 

邦題「元カレとセスナに乗ったらパイロットが死んじゃった話」

このタイトルを作った人はキャッチコピーを考えるのがめちゃくちゃ上手い人だと思う

理由は3つ

 

1つ目はパワーワードの数と語感の良さ

このタイトル、印象に残る言葉をあげると「元カレ」「セスナ」「パイロットが死」になると思う

簡単な3つで覚えやすい

少なくとも私は完全に覚えた

しかもこの3つでタイトルがほぼ完成している

他人に尋ねる時もこの言葉を上げれば理解してもらえるだろう

 

2つ目は言葉の選び方

先程のから

まずは「元カレ」

もしタイトルが「カレシと飛行機に〜」では普通である。

しかし「元カレと飛行機に〜」になるとそこまでで"何故元カレと飛行機に乗る?"と謎が1つ生まれる。

元カレは日常でもよく聞く言葉の為、大体の人がパッと出てくると思う。

そして「セスナ」

セスナと聞けば映画を見る人なら恐らく結構な数が小さい飛行機と分かる。

分からなくても聞いた事がある人は多いだろうし、かなり覚えやすい名前だと思う。

飛行機では範囲が広いが、具体的な名前を出す事で場面が何となく想像しやすくなる。

最後に「パイロットが死」

これ一つで相当な力を持ち、これだけで"何故パイロットは死んだのか?"と"パイロットが死んだ後主人公達はどうするのか?"という2つの謎が生まれる。

謎は人を惹き付けるもの。

3つ謎があれば映画を見せるには十分な数だと思う。

 

3つ目は引きが出来ている事

あらすじ系タイトルは昨今の流行りだが「だから何?」となるものや、長すぎて忘れてしまうタイトルも多い

しかし本作は印象の強いワードで覚えやすく、ネタバレはせずに謎を残すというものになっている

 

この3つの理由から、この邦題は気軽に見せかけて、キャッチコピーを書くのが上手い人がかなり考えて作ったものだと思う。かなり良いタイトルだ。

 


コメディ映画ならな!

 

広告の画像も

・配置は「壊れたセスナ」→「タイトル」→「小さいコピー」→「壊れたセスナ」と視線を逃がさない作りになっている

・全体的な色合いは青と白で見る人に夏らしさと爽やかさを感じさせる

・強い青で印象に残りやすい

夏らしくて中々いいデザインだと思う。

 


コメディ映画ならな!

 

この映画は原題を見る限りコメディでは無い。

真面目な話にこのタイトルはふざけているように見えるのでTPOに合っていない。

原題要素として奥に不穏な空模様を置いたのだろうが、視線から外れてるためパッと見じゃ気付かないので無いに等しい。

そんなんだからクソ邦題って言われるんだよ…。

 


おわり